T room
edited by takuya yamada

オーストリア

ホーナー邸

住宅
設計:アドルフ・ロース
ウィーン 竣工1912年

ホーナー邸は扁平型ヴォールト屋根の住宅である。敷地に高低差があるためかシュタイナー邸よりも大きく見えるが、床面積は3/5程度である。
断面計画はその高低差を利用するように考えられており、階段に注目して断面を追っていくと面白い。
道路側の玄関は入るとそこが階段の踊り場で、半階下がると庭側地盤面に、半階上がると1階にアプローチ出来るようになっている。階段の配置、形状はシュタイナー邸と比べると、より複雑。まず、1階から2階への廻り階段と折り返し階段を合わせたようなメイン階段があり、その階段の下に玄関と1階の半階上がる階段、この階段に取り付くように地下と玄関を半階上がるサービス階段がある。これらの階段とは別に2階個室から3階への階段が設けられている。このように機能別に階段が使い分けられ、より細分化されている。

 
  

google mapより引用

 
google earthより引用

Adolf Loos Leben und Werke(DVA)より

Adolf Loos Leben und Werke(DVA)より

Adolf Loos Leben und Werke(DVA)より